病気・心の状態を知る
認知症:もの忘れとどう違う?いつ検査を受けるべき?
認知症ともの忘れの違い、初期のサイン、相談・検査を受けられる場所、家族にできること、予防の習慣をまとめました。
最終確認日: 2026-09-24
認知症とは
認知症は、脳の働きが低下して記憶力、判断力、言葉の能力などが以前より大きく衰え、一人で日常生活を送るのが難しくなる状態をいいます。一つの病気ではなく、さまざまな原因で起こる症状のまとまりで、アルツハイマー型認知症と血管性認知症が最も多く見られます。
年をとれば誰でも認知症になるわけではありません。認知症は正常な老化ではなく、治療とケアが必要な病気です。
もの忘れと認知症の違い
- もの忘れ:待ち合わせ場所をうっかり忘れても、ヒントを聞くと「あ、そうだった!」と思い出します。忘れたことを自分でわかっています。
- 認知症:約束したこと自体を覚えておらず、ヒントを聞いても思い出せません。記憶がないことに本人が気づいていないことが多くあります。
- もの忘れは日常生活に大きな支障はありませんが、認知症は時間とともに少しずつ進み、生活に困りごとが出てきます。
こんな変化が見られたら検査を
- さっき話したことや質問を繰り返す
- 慣れた道で迷う、日付や曜日をよく間違える
- お金の計算、料理、家電の使用など慣れたことがうまくできなくなる
- 言葉が出てこず、会話が難しくなる
- 物をなくして人を疑う
- 性格が変わったり、意欲がなくなって人を避ける
うつ病、甲状腺の病気、ビタミン不足、薬の副作用などでも似た症状が出ることがあり、その場合は治療すれば良くなります。だからこそ自分で判断せず、検査を受けることが大切です。
相談・検査を受けられる場所
まずはかかりつけ医に相談すると、簡単な認知機能のチェックや、治療できる原因がないかの確認をしてもらえます。必要に応じて、もの忘れ外来や認知症疾患医療センターなど専門の医療機関を紹介してもらえます。
- 地域包括支援センター:高齢者の介護や認知症について無料で相談でき、医療や介護サービスにつないでくれます。
- 公益社団法人 認知症の人と家族の会:電話相談 0120-294-456
- 韓国にお住まいの方:60歳以上は保健所の認知症安心センターで無料の認知症スクリーニング検査を受けられます(認知症相談コールセンター 1899-9988、24時間)。
このサイトの「相談先を探す」で、近くのもの忘れ外来などを地図で探すこともできます。
家族にできること
- 「最近よく忘れるね」と責めるより、「一緒に健康診断を受けてみよう」と気軽に勧めてみます。
- 受診に付き添い、普段の変化を医療者に伝えます。本人は変化に気づいていないことが多いためです。
- 診断を受けたら一人で抱え込まず、地域包括支援センターに相談し、介護保険サービスや家族の会などの支援を活用します。
認知症のリスクを下げる習慣
- 週3回以上のウォーキングなど規則的な運動
- 血圧、血糖、コレステロールの管理
- 禁煙と節酒
- 人と交流し、新しいことを学ぶ活動
- 聞こえにくければ補聴器を使う — 聴力の低下もリスク要因です。
- 十分な睡眠とうつ病の治療
参考資料
- 厚生労働省 認知症施策
- 韓国 中央認知症センター (nid.or.kr)
- 公益社団法人 認知症の人と家族の会
この記事は一般的な情報を提供するもので、医学的診断や法的助言に代わるものではありません。